ココロの得意とする手作りイベントが4年ぶりに復活。「ココロ秋祭りin まえばし」が10月28日、「ココロデイサービスまえばし」(前橋市総社町)で開かれました。館内ではさまざまな出し物やマルシェが行われ、キッチンカーも出動。150人の来場者から、喜びの声が続々と寄せられています。秋祭り実行委員のリーダーで理学療法士の宮前茜さんに話を聞きました。
取材/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)
キツネダンスで大盛り上がり
当日の出し物は3つ。まずは幼稚園、小学生のチアリーディングチーム「榛東チアリーディング」がキツネダンスなどで会場を盛り上げました。ブルーのTシャツにピンクのミニスカートで元気よく踊る女の子16人。「かわいい」「ずっと見ていたくなっちゃうね」。利用者さんたちの目もキラキラ光っていました。
「ダンス終了後は、利用者さんがクラフトバンドで作ったカゴにお菓子を詰めて、子どもたちにプレゼント。みんなとても喜んでくれました」と宮前さん。
音楽で会場が一つに
続いて登場したのは落語家、介護亭楽珍さんです。「リハビリ用ベッドを2台並べて、その上に紅白の布を敷き、即席の演台を作った」と言います。
楽珍さんの普段の姿は特養の施設長でケアマネージャー。休日にはボランティアで落語を披露しています。この日はデニム生地のオリジナルの着物姿で、高齢者や介護のあるある話などオリジナル落語を披露してくれました。
出し物の最後はジャズユニット「AKO」の演奏でした。サックス、トロンボーン、リコーダーを手にしたイケオジ3人組です。「青い山脈」「有楽町で逢いましょう」「瀬戸の花嫁」「津軽海峡冬景色」などお馴染みの7曲をジャズのリズムに乗せて披露してくれました。
一緒に口ずさむ人、音楽に合わせて体を揺らす人もいて、みなさん、ノリノリの様子でした。「生演奏を聴く機会は貴重です。利用者さんからもとても好評でした」と宮前さん。
笑顔いっぱいのランチタイム
昼食は、2台のキッチンカーが大活躍しました。赤城山麓から来てくれた「はなぶさ有機農園」は野菜たっぷりのスープカレー、みどり市の「キッチンまるあ商店」は唐揚げ、焼きそば、ポテトを提供。「美味しい」「噂のスープカレーを初めて食べられてうれしい」。あちこちで笑顔が花咲きました。
リンゴや野菜、手作りパンが販売されたマルシェも大盛況。秋祭りの終了となる14時前にはすべて売り切れになりました。
5月から準備スタート
「すごく楽しかった」「リフレッシュしました」。利用者さんからのうれしい感想を聞く度に、「頑張ってやってよかったと思います」と宮前さん。
秋祭りの準備は5月から始まりました。宮前さんをリーダーに8人のメンバーが、プログラムの内容や会場レイアウトの設定、ゲストや業者さんの手配など、着々と準備を進めてきました。
「イベントを手掛けるのは初めて。何をどう進めていいかわからなくて、当初はパニックになっちゃったんです」と宮前さん。でもココロ代表の雅樂川陽子さんから「リーダーはまとめ役に徹した方がいいよ。スタッフそれぞれの役割を決めて、任せてみては」とアドバイスされ、実行したところ、うまく回るようになったそうです。
「これからも楽しいイベントをどんどん行っていきたいです」。利用者さんにとっても、ココロのスタッフにとっても忘れられない一日になったようです。
リハビリとカルチャーを融合しリハビリに特化した、新しくて楽しい半日タイプのデイサービスです。
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