「はい、ロン!」。桐生市のココロデイサービスでは月曜と木曜の午後、アクティビティで麻雀をやっています。メンバーのIさんと、Mさんは元キャリアウーマン。そんな二人が夢中になっている麻雀の魅力とは?
取材/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)
時間を忘れて没頭
手先と頭のトレーニングに
—— お二人は何年前から麻雀を始めたのですか。
Iさん 30年くらい前です。40代から始めました。勤務していた職員の間で、麻雀がさかんだったんです。お昼休みになると、休憩室で昼食を食べながら夢中になって麻雀をやっていました。いまでは考えられない光景ですよね。4卓ぐらい出ていたかな。
—— 女性も多かったのですか?
Iさん いえいえ、女性は私一人。でも全然気になりませんでした。大間々町の大会に出たりして、盾や賞品をもらったこともあります。
—— Mさんは何年前から?
Mさん 夫が麻雀好きで、兄弟とよく家庭麻雀をやっていました。私もごくたまに、人数合わせに借り出されることはありましたが、もっぱら並べ役でした。真剣にやり始めたのは、4年前、ココロデイサービスに来るようになってからです。
Iさん 私がスカウトしたんです(笑)。
Mさん 「Mさんが入れば4人になるからやらない?」と誘ってもらったんですよね。いまでは本当にありがたかったなあと思っています。
—— 麻雀の楽しいところはどこですか。
Iさん 時間を忘れて没頭できることですね。ルーツは中国と言われていますが、よく考えられたゲームだなと思います。
Mさん 手先の運動にもなるし、頭の回転をよくするのにも役立ちます。遊びとしてもトレーニングとしても有効です。15時30分からの麻雀の時間が楽しみ過ぎて、その前のリハビリにも力が入ります。
—— これまでで一番印象に残っていることは?
Iさん 30年間で3回、役満で上がったことがあります。そのうちの1回は、配牌時点でテンパイしました。「え、うそ!」と信じられませんでしたね。
Mさん 私はまだまだ。上がることすらできません。Iさんにもっと教わらなくちゃ(笑)。
Iさん Mさんの上達は早いですよ。
Mさん ありがとうございます。もっともっと、ココロで麻雀をやる人が増えるといいですね。いまは一人お休みが出ると、大変ですもんね。
民謡と第九
歌も共通の趣味
—— 麻雀以外のお二人の趣味を教えてください。
Iさん 私は編み物や絵を描くこと。手先を動かすことが好きです。あとは民謡を歌うことですね。あるコンテストでは北関東で3位になって全国大会に出たこともあります。
Mさん わーすごい。私も歌が大好きです。コロナ前は5年間、前橋第九合唱団に所属して、年末にベートーヴェンの第九を歌っていました。クラシック音楽を聴くことも好きで、小澤征爾さんのコンサートにはよく行きました。
—— 歌という共通点が出ましたね。ぜひココロで麻雀を盛んにするとともに、「ココロ合唱団」も結成してください。お二人の行動力に期待します。
運動器具やリハビリ職スタッフとの機能回復訓練でリハビリに没頭する時間を作ります。
〒376-0011
群馬県桐生市相生町2丁目261-3
0277-46-7008
8:30~17:30 (土・日・祝休)