21人のスタッフが所属する「訪問看護ステーションココロ」。3つのチームに分かれて、サービスを提供しています。チームリーダーは看護師が担当。なぜ、チーム制を取っているのか、管理者の清水純子さんに聞きました。
■取材/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)
—— チームを作ったのはいつ頃ですか?
8年ほど前です。1チームは6~8人で看護師、理学療法士、作業療法士をバランスよく配置しています。チームリーダーは訪問看護師経験10年以上のベテランの看護師が務めるという形です。
——そのきっかけは?
リハビリ職の訪問看護サービス中に床ずれが見つかりました。しかし、もっと早く対処ができれば、治癒にかかる時間も短縮できた可能性があります。この経験から、看護師による定期的な訪問で、状態観察する事で早期発見ができると考えました。
——その結果チームが生まれたのですね
はい。医療のプロの看護師とリハビリのプロである理学療法士や作業療法士でチームをつくり、そのチームが一丸となって利用者様1人ひとりのケアをしていくことで、より良いサービスに繋がると思いました。
——それは心強いですね
一人で訪問するスタッフにとっても、何か疑問や心配なことがあれば、チーム内のメンバーに相談すればいいわけです。チームのグループメッセージに「こういう場合はどうしたらいいですか?」と相談すると専門のスタッフから答えが返ってくることで、スピーディーに対応ができるようになりました。
——情報共有をしやすい環境になったのですね
先日も理学療法士が利用者様の足が赤く腫れているのを見つけました。チームのメッセージに患部の写真をあげ、相談したところ、即座にチームの看護師から「静脈炎の可能性もある」と返答があり、状況をご家族にお伝えし、早めの内科検診をお勧めしたケースがありました。
また、看護師が訪問していて「利用者様の膝の痛みの動作方法はどのようにしたら良いいいですか?」と相談し、理学療法士に同行してもらい、効果的なトレーニングを教えてもらうといったケースもあります。訪問看護ステーションココロは、スタッフそれぞれの強みを大切にし、助け合いながら、利用者様に合った最高のサービスを目指し、日々がんばっております。