おうち時間を楽しむ人が増える中「DIY」という言葉も良く聞くようになりました。
「DIY」とは「Do It Yourself」の略で、「自分でやろう」という意味です。
ココロデイサービスでも「自分でやろう」と挑戦してくださった方がいます。
ココロデイサービスを利用してくださっている92歳の堀内賢治さん。
10代の頃、家具屋さんで働いていた経験があり、
その後は機械工としてモーターや電線を編むお仕事をされていました。
昔からモノ作りが好きで、現在も木で小物を作ったり、ダンボールで工作をしているのだそう。
堀内さんは、デイサービスを利用している中で、
いつも使っている「足台」が移動するときに重たそうだなと感じ、
箱のような形で作ったら軽くなるかも…と、以前から思っていたそうです。
そこで「自分で作ってみよう!」と考え、自宅で作ってみることに。
製作工程はとてもシンプルで、
まず、寸法などを書き入れた絵図面を作成。
このとき、内側の加工などは頭の中で考えています。
そのあと絵図面の設計、完成イメージを頭に入れて製作にとりかかります。
材料は家にあった木材を使い、ノコギリとトンカチを使ってすべて手作業で仕上げたとのこと。
細かい部分はノコギリの刃の細かい部分を使って少しずつ加工したそうです。
堀内さんに、手作業は大変ではなかったですか?と聞いてみると
「電動のこぎりは音が大きくて嫌いだから、全て機械を使わなくていいように設計した。」
毎日2時間くらいずつ作業をし、楽しみながら作ったという堀内さん。
「いいひまつぶしになった」と笑顔で話してくれました。
完成した踏み台がこちら!
家にある布を貼ってデイの雰囲気に合うようにオシャレに、と仕上げてくれました。
デイのスタッフからも
「軽くて移動させるのが楽になった。」「大活躍しています。」とかなり好評です。
堀内さん自身も「喜んでもらえて嬉しい」とニッコリ。
足台なので、体重をかけても大丈夫なように何度もテストを重ね、滑りにくい断面にしたりと堀内さんの優しい配慮が感じられました。
これからも、ココロデイサービスで大切に使わせて頂きます。