内閣府 男女共同参画白書に掲載されました

男性従業員の育児参加に積極的な企業の例①

(有限会社COCOーLO)
有限会社COCOーLOは、平成17(2005)年から群馬県で訪問看護・通所介護・居宅介護支援事業を運営している企業である。
従業員は設立当初の女性5名から106名(女性93名・男性13名)(令和2(2020)年1月現在)にまで増えてきた。同社は、男性の育児休業取得率が高く、スマートフォンやクラウドサービスを使った情報交換・情報共有の仕組みにより、男性の育児参加、従業員のワーク・ライフ・バランスに大きな成果をあげている。
厚生労働省のイクメン企業アワード2013、群馬県いきいきGカンパニー知事賞(平成29(2017)年)を受賞し、平成28(2016)年には群馬県内ではじめて厚生労働省「プラチナくるみんマーク」を取得している。
同社は男性も女性も同じように従業員が育児参加できるように様々な取り組みをしている。
子育てはどちらがしてもよいという考えのもと、家庭での子育て時間を大切にしたいと希望する男性従業員を全面的に支援し、男性の育児休業取得率は100%となっている。同社では当たり前となっている取組だが、当初は男性従業員がなかなか取得しようとしなかった。
10年以上まえは社会で男性が育児休業を取得する事例がほぼなかったためだ。
そこで、社長自ら従業員にはたらきかけることによって、男性の育児休業取得や子の看護休暇取得の実績を積み上げ、
男性が育児に関わるのは、特別なことではないという雰囲気になっていった。
日ごろから子育てやプライベート、キャリアアップ支援をする仕組みが構築されているため、育児休業復帰後に大きな負担がかかることは無い。
まず、スマートフォン等のタブレットやクラウド上での情報共有、独自に開発したシステムアプリを使い誰でも代わりができる仕事環境を整えている。
さらに育児休業からの復帰にあたって、「ならし期間」(任意)を1か月設けて就労時間を柔軟に調節することを可能にしている。
従業員のキャリア、仕事の技術という点でも、男性従業員の育児参加はプラスになっている。
まず育児休業取得が、人事評価においてマイナスにならず、人の育て方を体得しサービスの力量が向上したというプラスの評価につなげられることが多い。
また、育児休業を取得した男性従業員によれば、育児休業期間中に習得した掃除や料理など家事の技術が、休業からの復帰後に利用者の家族との会話のレパートリーを広げることに役立っているとのことである。
そして、利用者との信頼関係が重要な介護職や医療職等において、育児休業の取得を円滑に進めるための工夫も行っている。
育児休業を取得した男性従業員によると、訪問サービスで利用者宅に行った際に、会話の中で子供が生まれたことを事前に伝えているとのことである。
訪問看護やリハビリに従事する従業員は、平素より利用者や家族のプライバシーを業務上知りうる立場にあることからも、休業による担当者の変更には、社内のみならず利用者への配慮が必要であり、適切なタイミングで丁寧に伝えていくことが信頼関係につながっている。

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