「ココロデイサービスまえばし」で 初のもちつき大会

COCO-LOの冬の風物詩といえば「もちつき大会」。会社を創業した15年前から毎年欠かさず行い、利用者さんもスタッフもとても楽しみにしているイベントです。今年は、桐生と前橋、2ヵ所で開催されることになりました。第一弾として、12月14日、「ココロデイサービスまえばし」で行われたもちつき大会に潜入してきました。

■取材・撮影/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)

利用者さんとスタッフ76人で賑やかに!

2018年秋にオープンした「ココロデイサービスまえばし」にとって、初めてのもちつき大会。12月とは思えないほど暖かな土曜日、50人の利用者さんとそのご家族、そしてCOCO-LOスタッフ26人が勢ぞろいし、賑やかに開催されました。
スタッフは前日の午後から、会場づくりのほか、約17キロのもち米をといで水に浸すといった準備、野菜汁の下ごしらえなどを行い、当日も朝8時から仕上げの作業をして、利用者さんたちをお迎えしたそうです。
「野菜汁の材料はスタッフとその実家の方々が育てた、新鮮な野菜を使ったんですよ」と、もちつき大会の責任者・藤原千恵子さんは話します。

苦労したのは会場づくり


今回、一番苦労したのは会場づくりだったと言います。

「ココロデイサービスまえばしは、広い空間があるとはいえ、中心部分に何カ所か柱が立っていて、フルオープンなスペースではありません。そういったスペースを上手に使ったレイアウトや、トイレに行きやすい動線をつくることに頭を使いました」と藤岡さん。
その言葉どおり、天井部分を見上げれば、テーブルナンバーが書かれた風船が浮かんでいて、自分がどのテーブルに座れば良いかが一目瞭然です。また、テーブルとテーブルの間にはゆったりとした通路が設けられており、楽々、行き来ができます。
さらに、「壁に貼ってある『もちつき大会』の文字は、利用者さんがちぎり絵でつくってくださったんですよ」と藤原さん。まさに、利用者さんとスタッフが協力して、開催したイベントとなりました。

利用者さんも一緒に杵を持って……

イベントのメインは、昔ながらの臼と杵を使ったもちつきです。COCO-LOスタッフと利用者さんの有志が代わる代わるに杵をふるい、ズシン、ズシンと重い音が会場中に響き渡ります。利用者さんの一人、森田久さんは「もちつきをしたのは生まれて初めて。返し手と息を合わせるのが難しかったけれど、周りの方々の“よいしょ、よいしょ”の掛け声で元気が出ました。この年になって、杵を持てるとは思わなかったので、いい経験ができました」と笑顔で話してくれました。
おばあちゃんと一緒にもちつきをしてくれた5歳の飛田花帆ちゃんは、「杵はちょっと重たかったけれど、おばあちゃんと一緒だったので、力が出ました。今度は一人でついてみたい」と嬉しそう。
つきたてのもちは、あんこ、キナコ、大根おろしのからみもちの3種類にして、皆さんにふるまわれました。「やわらかくて美味しいね」「つきたてはやはり、ひと味違う」と、大好評でした。

高校の大道芸部と子どもフラダンサーがゲスト

この日のために、2組のゲストも駆けつけてくれました。1組目は群馬県立前橋高等学校大道芸部のメンバー13人です。ディアボロ、シガーボックス、ポイ、エイトリングなど、特殊な道具を使い、軽妙な大道芸を披露。会場からは大きな拍手と歓声が沸き上がりました。
「今回は、1年生部員だけでの初公演でした。とても緊張しましたが、会場の皆さんが盛り上げてくれたので、気持ちよく演技ができました。道具が天井にぶつかったり、遠くに飛んだりというアクシデントがなくて良かった」とメンバーの一人は胸をなでおろします。
もう1組は、高崎市のフラダンス教室「フラハーラウ・マーラ・モク」の子どもの生徒さんたちです。小2から中3まで9人。ハワイのイプという楽器を使った曲、トラディショナルなハワイアンソング、ディズニー映画「モアナ」の主題歌の3曲を、かわいらしい衣装と、チャーミングな振り付けで踊ってくれました。
もちつきと大道芸、フラダンスで楽しい時間を過ごした利用者さんたち。そんな利用者さんの笑顔を見ることが、何よりも嬉しいと感じるCOCO-LOのスタッフたち。両者の心の通い合いを感じた、心温まるイベントとなりました。

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