梅雨空を吹き飛ばした 大盛り上がりのココロ納涼祭

COCO-LOの夏の風物詩、納涼祭が7月13日、桐生市総合福祉センターで行われました。例年は猛暑の中での開催ですが、今年はあいにく梅雨の真っただ中。外は時折雨がちらついていましたが、館内は85人の利用者さんとそのご家族、そして40人のCOCO-LOスタッフが一堂に揃い、大いに盛り上がりました。

取材・撮影/阿部 奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)

元トランプマン2号による
笑いいっぱいのマジックショー

 「梅雨の合間のジメジメを乗り切ろう」を合言葉に行われたCOCO-LO納涼祭。同社が起業して以来、毎年欠かさず開催されているイベントで、今年は14回目の節目に当たります。
同祭のリーダーを務めたのは、訪問看護ステーションココロの作業療法士・島田友美さんです。「6月から準備を続けて来ました。今年はステージが良く見えるよう、利用者さんたちの席を、ステージに向かって半円型に配置したんですよ」と話します。
 そう、納涼祭のステージ発表は例年、とても見ごたえがあるのです。 第一部はマジックショー。マジシャンはかつて、人気クイズ番組『なるほど!ザ・ワールド』に“トランプマン2号”として出演していた中島弘幸さんです。

 ロープなどを使ったマジックに、客席からは拍手喝采。幸先の良いスタートを切りました。

18人の迫力ある
ヒップホップステージ

 第二部はココロリハビリジムで練習をしているココロキッズヒップホップチームの発表です。3歳から大人まで18人による迫力のステージとなりました。
 リズミカルに、ときに色っぽく……。体を自由自在に使って踊るメンバーたち。汗が客席まで飛んできそうな勢いです。浴衣をアレンジしたり、赤と黒をテーマにした衣装も、とてもあでやか。



 「この振り付けは、ずっと練習を続けてきて、今日初めて皆さんの前で披露しました。8月には桐生八木節まつりにも出演しますので、そちらも応援に来てくださいね」と指導者の福田菜摘さん。

和太鼓の響きで
お祭り気分は最高潮

 ステージのトリを飾ったのは、桐生西高等学校和太鼓部17人の演奏です。同部は昨年11月の県大会に、2年ぶり2回目の優勝・最優秀賞を受賞。この夏、佐賀県で行われる全国高等学校総合文化祭郷土芸能部門に群馬県代表校として出場するほどの腕前です。

 忙しい合間を縫い、昨年に引き続き、COCO-LOの納涼祭にかけつけてくださいました。
 セイヤーセイヤーの掛け声のあと、ドンドンというお腹の底に響き渡るような和太鼓の音色。いくつもの種類が違う太鼓の音が重なりあい、館内のお祭り気分は最高潮に達しました。

 途中、勢いがあまってバチが折れるハプニングも……。最後はステージと会場が一体となり、利用者さんからは「アンコール、アンコール」の掛け声と手拍子まで飛び出しました。
 利用者のMさんは「“すごい”のひと言に尽きる。一年分の元気をもらいました」と満面の笑顔。

 また、利用者のNさんは「人が多く集まる場が苦手で、昨年の納涼祭は途中で帰ろうと思いました。でも、COCO-LOのスタッフさんから、『和太鼓の演奏だけは見ていってください』と言われ、見てみたところ、ものすごく感動しまして……。今年は最前列に座って、観覧させてもらいました。とても素晴らしかった!」と、話してくれました。

COCO-LOスタッフの
屋台も充実!

 納涼祭のもう一つの見どころは、COCO-LOのスタッフによる屋台です。かき氷、フランクフルト、焼きそば、ジュースなど飲食の屋台のほか、輪投げ、射的などゲームの屋台も登場します。




 「今年は輪投げと射的の景品を決める場所に、ガチャガチャを取り入れてみました。なにが出てくるか、お楽しみです」とリーダーの島田さん。
 「かき氷、いかがですか~」「〇〇さん、輪投げしませんか~」呼び込みの声も元気いっぱい。COCO-LOのスタッフも心からこのお祭りを楽しんでいるのを感じられます。


 約2時間のお祭が終わり、家路につく利用者さんたちの顔はみな満足そう。どんよりとした梅雨空を思い切り吹き飛ばしてくれた納涼祭でした。

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