2019年1月11日
ぐんま愛ここに生きる わかものエール
COCO-LO
雅楽川陽子社長(43)
私が進路を考えた高校生の頃は就職氷河期で、「資格を取得しないと就職できないよ」と先生から言われていました。そのため、進路を考えるときに資格が取れる学校を選択をしました。選んだのは、当時聞いたこともないリハビリの職業で作業療法士という国家資格でした。人の役に立ちたいという漠然としたものでしたが、夢を抱いていました。
いざ、資格を取って病院で働くと何もできない。患者さんと話すのが怖くて、社会を知らなすぎることに気づきました。そこから、新聞を読んだり、本を読むようになり、患者さんから、分からないことを教えてもらいました。学校卒業時の先生の言葉を思い出しました。「3年間はお給料の1割を自分の勉強に使いなさい、」。1割に満たないこともありましたが、3年間守りました。研修会へも積極的に参加しました。多くの人に会って話を聞くこともしました。休みの日は趣味のスノーボードに夢中になりました。真剣に遊ぶと、そこにも学びがあります。なんでも吸収したかったのだと思います。
人の役に立ちたいという漠然とした夢が、目の前にいる患者さんの役に立ちたいという明確な目標になったからだと思います。学んだことがすぐに実践できたので面白くて、学生の頃より勉強しました。社会人になってから3年間と決めていたのもよかったと思います。今できることを一生懸命にやってみること、分からないことは学ぶこと、これを繰り返して、あっという間に3年間を過ごしたように思います。今でもこの経験が生かされていることを感じます。
【会社概要】▽所在地 桐生市相生町▽業種 介護事業▽連絡先 0277・55・5422