【TOPICS】諦めずに努力を続けること

この記事は、ココロ日和2018年夏号に掲載されたものです。

家族や仲間の支えで頑張れた

心優しく平和主義、コツコツ努力家の高山圭佑さんは、交通事故による後遺症を抱えており、訪問看護・リハビリを利用されています。圭佑さんはヒップホップが大好きで、ご自宅に伺うとよくiPadで音楽や動画を楽しんでいらっしゃいました。ご家族みんな音楽好きで、赤ちゃんの頃からライブハウスに行っていたそうです。中学ではバンドを組んでギターを担当し、学校で演奏したこともありました。

交通事故にあってしまったのが高校2年生のとき。当時、応援していたヒップホップグループのコンサートを2日後に控えてのことでした。幾度の手術、意識不明の状態を乗り越え、苦しい治療やリハビリに耐えてきました。

10年を経てコンサートへ

2017年─圭佑さんが26歳の秋、前日も微熱がありヒヤヒヤしましたが、ヒップホップグループ「キック・ザ・カンクルー」の復活祭に無事行くことができました。今までたくさんの苦しい治療にも耐え涙しなかった我慢強い圭佑さんが、ステージに3人がせり上がってきた瞬間に涙し、それを見てご家族みんなもうれし泣きしたそうです。
「圭佑にとっても家族にとっても、まさしく復活祭でした」とおっしゃったお母さんの言葉が、深く心に響きました。

終わりに

最近は、治療やリハビリを継続しながらも音楽コンサートやお笑いライブに出かけるなど、活動的に過ごされています。圭佑さんとご家族は、これまでどのような気持ちで治療やリハビリを継続し前を向いてこられたのか、ご家族にお聞きしました。

「努力すればその先に良いことがあると圭佑も私たちも信じていたからだと思います。でも当初は、日々の出来事に無我夢中でした。一年後、千葉に転院した頃にふと落ち込んでしまうことがありましたが、乗り越えられたのは同じ境遇の仲間の存在があったからです。」
と振り返ってくれました。今回お話を伺い、目標を持つこと、努力すること、仲間がいることの大切さを教えていただきました。

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