ココロリハビリジム主催! 子どもバレエ教室の5つの魅力とは?

女性なら誰でも一度はクラシックバレエに憧れたことがあるのではないでしょうか? 音楽に合わせて、舞うように踊るバレエ。「ココロリハビリジム」では毎週火曜の夕方、3歳から小3までの子どもを対象に、身体づくりのためのバレエ教室「こどもバレエ」を開いています。その教室風景をリポートします。

取材/阿部奈穂子

魅力その①
用意はバレエ用シューズだけ
普段着で誰でも気軽に!

 火曜の午後4時30分、ココロリハビリジムの2階スタジオに、子どもたちが集まって来ます。「こどもバレエ」の生徒たちです。
 服装はトレーナーやTシャツにレギンスやデニムといたって普通。バレエのレッスンというと、レオタードやタイツを着用し、髪の毛をお団子スタイルに束ねるイメージがありますが、「初めからカタチにこだわる必要はありません。バレエの敷居を低くして、誰でも普段着で参加できるのが、この教室のいいところなんですよ」と指導者の座間彩子さんは話します。
 唯一、用意するのはバレエ用のシューズのみ。このキュートな靴に足を入れ、1時間のレッスンがスタートします。


 

魅力その②
姿勢が良くなった、身体が柔らかくなった。嬉しい声が多数

 2018年4月から教室に通い始めた礼愛ちゃん(6歳)のママは「数ヵ月で姿勢が見違えるほど良くなり驚きました。身体も柔らかくなり、開脚して上半身がペタリと床につくようになったんですよ」と話します。
 礼愛ちゃんはバイオリンも習っているそうですが、「今までよりも、しっかり立って弾けるようになりました」と言います。

 
 4歳から教室に通っている紗來ちゃん(8歳)は「音楽に合わせて踊るのが楽しい。Y字バランスのポーズが一番好き」と言って、お得意のポーズを披露してくれました。

 

魅力その③
数10年経っても
鍛えられた体幹は残る

 「こどもバレエ」教室が始まったのは2014年。その背景には、「COCO-LO」代表取締役で、作業療法士の雅樂川陽子さんと、60代後半の利用者・Aさんとの出会いがありました。
 Aさんは脳梗塞で、身体の右側に重度の麻痺がありましたが、リハビリによって、片手で料理ができるまでに回復し、半年後にはそうじも洗濯も一人でできるようになったそうです。Aさんは麻痺した右側を補うくらい、左側の体幹がしっかりしていたのです。「どうしてこんな身体ができたのだろう」、不思議に思った雅樂川さんはAさんに尋ねました。
 「何かスポーツでもやっていらっしゃったのですか」。それに対し、Aさんは笑いながら、「子どものころに、クラシックバレエをやっていたんです」と答えたそうです。
 その後もクラシックバレエをやっていたという利用者さんに何度か出会い、数10年経ってもその体幹が衰えていないことを実感した雅樂川さん。「バレエにはものすごい力がある。成長が著しい子どもたちを対象にバレエの教室を開きたい。その子どもたちが将来、元気に年を重ねるために」という想いが強くなっていったそうです。

魅力その④
子どもの成長段階に見合った
動きを取り入れる


 
 「こどもバレエ」の指導は、「COCO-LO」のスタッフで理学療法士の座間さんが担当しています。彼女は、かつて都内の有名バレエ団でクラシックバレエをならい、バレリーナを目指していた女性。その後、道を転向し、「バレエに取り組む人たちを影から支えたい」という想いで、理学療法士となりました。
 座間さんは「COCO-LO」に入社する前は、障害児のリハビリを行う施設に勤務していたそう。「そこでは子どもの発達段階における特徴を踏まえながらリハビリをしていました。成長が著しい子どもは一人ひとりがみな違う。その違いに目を向けることが必要なのです」と話します。
 前職での学びをバレエ教室に生かそうと、「成長段階に見合った動きをバレエに取り入れながら教えています。そのため、すべての子どもに目が行き届くよう少人数制なのです」と言います。

魅力その⑤
身体の仕組みも
わかりやすく解説

 また、座間さんは理学療法士という職業柄、骨や筋肉など身体の仕組みに関してはプロ中のプロ。「お尻の筋肉にギュッと力を入れると、足が開かなくなるよ。お尻の力はゆるめてね」など、理論的にそして、わかりやすく、子どもたちに身体の使い方を伝えるようにしているそうです。
 マットやバーを使ったレッスン、音楽に合わせてポーズを決めるレッスン、1時間はあっという間に過ぎて行きます。「あー楽しかった」と笑顔の子どもたち。

 
 「バレエで体幹を鍛えることは、今後、他のスポーツに取り組むうえでの基礎にもなります。また、ケガもしにくくなる。ぜひ多くの子どもたちに勧めたいですね」と座間さんは話します。
 バレリーナを目指す教室は県内に数ヵ所ありますが、基本的な身体づくりに徹底的にこだわった、子ども対象のバレエ教室はほとんどありません。興味がある方は、見学から始めてみてはいかがでしょうか。

MEMO
「こどもバレエ」
日時/毎週火曜 16:45~17:45
場所/ココロリハビリジム(桐生市広沢町6-909)
会費/5,500円(税別)/月4回
対象/3歳~小3
問い合わせ/℡.0277-32-3404(ココロリハビリジム)
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