【取材】ひとりひとりに合った、日々の楽しみを考える仕事

お名前:黒田 美幸
ココロ勤務歴:1年
所属:ココロリハビリジム
職種:介護福祉士

- ココロリハビリジムではどのような仕事をされていますか? 仕事内容を教えてください。

黒田
リハビリジムは午前と午後の2部制です。午前中はデイサービス、午後は一般の方向けのジムになっていて、介護予防を目的とした方の利用が主になります。リハビリジムには、理学療法士がいてリハビリを担当しています。私のような介護福祉士の仕事は、利用者さんがマシンを使うときや歩行のときに、転倒しないように付き添いをしたり、利用者さんに合ったアクティビティを用意することです。他にも送迎や午後のジム利用者さんの受け入れ対応などもしています。

- 黒田さんがお持ちのレクリエーションインストラクターとはどのような資格ですか?

黒田
レクリエーションインストラクターは、利用者さんが心身のリフレッシュをしたり、集団の活動の中で楽しみを感じられるように、様々なレクリエーションを考えることが仕事です。レクリエーションはダンスや体操、ゲームといった体を使うものだけでなく歌や手芸、ぬり絵など座ってできるものもあるので、利用者さんの状態や気分に合ったものを考えて提案します。リハビリジムでは折り紙が人気です。
最近は利用者の方が作ってきた「祝い鶴」や「くすだま」がとてもきれいで、自分も折ってみたいと言う声が多かったので、折り方を教えてもらうということがありました。
 

 

- ココロで働いて1年目とのことですが、働くきっかけは何でしたか?

黒田
働くなら正社員で働きたいという思いがずっとあったのですが、子どももまだ小さくて自分の希望に合う仕事はなかなか見つかりませんでした。しばらくはパートで働いていたのですが、やっぱり正社員で働くことを諦めきれずにいたとき、たまたま桐生タイムスでココロの記事を見つけたことがきっかけです。ホームページを見たら短時間正社員の募集があり、自分の希望にぴったりだと思ってすぐに応募しました。
パートでも長く勤めていれば正社員になれる可能性はあっても、最初から正社員で採用される求人はあまりなかったので、見つけた時はとても嬉しかったです。
 

利用者さんとの二人三脚、一緒に成長できることが魅力

- ココロで働く前はどんな仕事をされていましたか?

黒田
介護福祉士の専門学校卒業後は、ずっと介護の仕事をしています。もともと人と関わる仕事がしたいと思っていて、就職を考えたときは保育士と介護の仕事で迷ったこともありました。介護福祉士を選んだのは、祖父母と一緒に住んでいたことがきっかけです。利用者さんから感謝の言葉や、優しい言葉をかけてもらったときの嬉しさが、働くモチベーションになると思いました。身体の介助など命を預かる仕事が私にできるか不安もありましたが、学校での実習を重ねて少しずつ自信をつけ、介護の道に進むことを決めました。

- リハビリジムの仕事のどんなところに、やりがいを感じますか?

黒田
利用者さんから「こんなことが出来るようになった」と、リハビリの成果を聞けるととても嬉しいです。リハビリには理学療法士がついているので私たちがサポートに入ることはありません。その分、利用者さんにリハビリジムで楽しく過ごしてもらえるように、コミュニケーションを積極的にとって、ひとりで時間を持て余しているような人がいないように気を付けています。利用者さんにとってリハビリは辛いこともあるため、続けていけるように寄り添い、励ますことも必要になります。利用者さんの頑張りを近くで見て、成果があったときの喜びを一緒に分かち合えることが一番のやりがいです。
 

 

利用者さんの笑顔とふれあいの時間を大切にしたい

- 利用者さんとの思い出のエピソードを教えてください。

黒田
ハンドマッサージをしたときに、利用者さんから「手がとても温たまったよ」と言ってもらえたことがとても印象に残っています。まだ手順も覚えたてで慣れない私のハンドマッサージを喜んでもらえて、もっと上手にできるようになりたいと思いました。ハンドマッサージが好きだという利用者さんが多く、こちらからお誘いするばかりではなくリクエストをもらってすることもあります。利用者さんとのふれあいの時間でもあるので、おしゃべりを楽しみながら、いろいろなお話を聞かせてもらっています。

- それでは、今後の抱負を教えてください。

黒田
今は1年目で余裕なく仕事をしているので、これからもっと利用者さんひとりひとりのことを知りたいと思っています。リハビリジムをご利用になる方が増えてきたので、なかなか手が行き届かないと感じることもありますが、利用者さんとのコミュニケーションを積極的にとって、ひとりひとりの要望に合ったアクティビティを提供できるようになりたいです。
 

 

- 最後に、利用者さんへ一言メッセージをお願いします。

黒田
ココロに入社してまだ経験の浅い私に、いつも優しく接してくれる方ばかりで感謝しかありません。利用者の皆さんにかけてもらう言葉に、元気をもらっています。その恩返しをするつもりで一生懸命お世話をさせていただきますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。利用者さんには笑っていてほしいという思いがあるので、リハビリジムにいる時間が楽しく、今日も来てよかったと思ってもらえるように頑張ります。
 


とても明るく気さくな方で、利用者さんとのエピソードをとても楽しそうにお話ししてくださいました。介護福祉士のお仕事はもちろんのこと、利用者さんのことが本当に好きなんだという思いが伝わってきます。
介護の仕事に携わってきたキャリアも、学んできた資格も活かすことのできる職場に出会えて、これからのご活躍が期待されますね。黒田さん、ありがとうございました。

Writer

たなか

フリーセラピスト兼ライター。読みやすく、楽しんでもらえる記事を書 けるように頑張りま す。

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