老後を親子で考える会

この記事は、ココロ日和2016年秋号に掲載されたものです。

自分のことが自分でできなくなってしまったとき、どうする?

介護のプロとして仕事をしていても、いざ自分の事となると慌ててしまうものです。COCO-LOでは、せっかく介護に関わる仕事をしているのだから、話し合う機会を設けよう、出来れば家族も巻き込んで話し合おうということになり、「老後を親子で考える会」を2016年10月23日(日)桐生市商工会議所ケービックホールにて、開催しました。

内容は、(1)介護保険制度の概要、(2)介護を受けるときに必要となる費用、(3)実際にどのようなサービスが受けられるのかの事例についての3つです。

事前にシミュレーションしておくことの大切さ

介護が必要になったら、まず何をすれば良いのかがわからないという声が多く、最初の手続きについての質問が多くありました。介護保険は制度を理解する事が難しく、専門用語を使わずにわかりやすく説明する事の大切さを改めて感じております。

「介護が必要になったら施設に入って子どもの世話にはならないよ」という声を聞く事もありますが、実際には、費用面から施設入所が難しい例もあります。

子どもは、親の介護にどのように向き合っていけば良いのでしょうか。

介護をする為に離職し、その後の生活に不安を抱いている方が少なくないという現状があります。または、介護と育児の両立(ダブルケア)が必要な方も少なくありません。

仕事は辞めないで続けることを前提とし、様々なサービスを利用しながら生活していける環境設定こそが重点となります。

今回は、【要介護3】の状態やその生活の仕方を事例に挙げてシミュレーションを行いました。『週間サービス計画表』を配布し、仕事と介護をどのように両立させるか具体的なタイムスケジュールを考えるきっかけを作ることができました。

これらのことを、いざ必要になった時に考えるのではなく、まだ介護が必要でない今考えることが大切であることを、参加者・スタッフ共々、実感することができました。

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