買い物リハビリ 始めました – ココロデイサービス

今年6月から、移動スーパー「とくし丸」の協力で、週に2度、買い物リハビリをスタートしました。その様子をリポートします。
■取材/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)

買い物の一連の動作は脳にも体にも良い刺激

スタッフのサポートを受けながら、カゴを持ち、買い物する利用者さんたち。「今日はマグロのお刺身が美味しそうだね」「このトマト、赤くてみずみずしいね」「たまには菓子パンもいいねえ」とくし丸のオーナーさんと楽しい会話が繰り広げられます。その日の晩や翌日のおかずを手に入れて、利用者さんたちの顔は満足そう。

ココロデイサービス看護師のYさんは「買い物は自然な動作のなかで、脳にも体にも良い刺激を与える絶好のリハビリです」と話します。買い物の一連の動作は、①献立を考える②自分の家にないものを思い出しながら品物を選ぶ③品物をレジまで運ぶ④会計をする、という流れです。金銭管理も大切になります。ココロデイサービスでは、移動スーパーを使い買物リハビリをすることで自信をつけて、店に足を運ぼうと思う人が一人でも増えれば嬉しい…という思いから始めています。

「品物を見に行く、カゴを持つ、品物を手に取る、カゴに入れるという動作は体幹や体のバランスを鍛えることにつながります。会計で小銭をつかむことは手のリハビリになります」とYさん。さらに、「献立を考え、欠品を思い出して、品物を選ぶことは脳のトレーニングです。買い物によって意欲が向上することも多いですね」とその効果を話します。

家で料理する張り合いに(Mさん)
息子の好みも考えて(Oさん)

ココロデイサービスの利用者さん、Mさんは一人暮らし。「とくし丸で、実際に目で見て買い物すると、今日の夕飯は何にしようかなと献立作りに頭を使ったり、家で料理する張り合いが生まれます」と言います。火曜にとくし丸を利用し、土曜は息子さんに車でスーパーに連れていってもらい、一週間の食料をまかないます。「レジでお財布からお金を出すのは細かい作業で大変ですが、とくし丸さんで練習ができ、スーパーでも焦らず対応できるようになりました」とにっこり。

Oさんは息子さんと二人暮らし。「とくし丸を利用するときは、息子の好みも考えて品物を選んでいます。ここでの買い物体験が、外に出ていく自信にもつながっているような気がします」と話します。

ココロデイサービス
半日タイプ定員20名
意欲的な利用者様が多く活気いっぱい。2ヶ月に1度外出イベントも実施しています。

群馬県桐生市相生町2丁目261-3
0277-46-7008

詳しくはコチラ


Top