69歳と73歳「いぶし銀のような仕事ぶり」総務部の2人を徹底解剖!

利用者さんの送迎をはじめ、施設の補修、スタッフへの交通安全指導など幅広い業務を手掛けているサービスサポートチーム総務部のYさんとNさん。60歳を過ぎてからCOCO-LOに入社し、これまでの経験を活かしたいぶし銀のような仕事ぶりに一目置かれています。今回は二人を徹底解剖してみました。
■取材/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)

前職は消防士と自転車屋、体力には自信があります

Yさんは昭和28年1月生まれの69歳。高校卒業後は42年間、消防士として働いていました。かつては朝8時30分から翌朝8時30分までの24時間勤務や、高いところから火事を見つける望楼勤務などもこなしていたそうです。映画「バックドラフト」の有名なシーンのように、「出動指令が発令されると、すべり棒を伝って、次々に車庫に降り立ったものです」と懐かしそうに話します。

火災現場では屋根が崩れてきて、下敷きになりかけた経験も。「安全管理が徹底されたいまは、そんな危ない目にあう消防士はいませんけどね」その後、安全運転管理者の資格を取得し、二百人以上の署員の前で運転について教えた経験も持っています。「消防士時代はきつかったけれど、楽しかった」とほほ笑みます。7年前、奥様の勧めでCOCOーLOに勤め始めました。


Nさんは昭和24年6月生まれの73歳。中学・高校時代は野球部に所属し、甲子園を目指していたそうです。「中学2年のときは県大会で優勝。肩が良かったからキャッチャーをやっていました」と話します。高校卒業後の中島さんの人生はまさに波乱万丈です。

18歳で親元から独立したくて大阪へ行き、金物屋に務めます。そこで一生懸命お金を貯めて、小さな自転車屋を開店。「手先が器用になったのは、店でいろいろな修理をやったから。タイヤのブレを調整するのが一番難しかったなあ」と振り返ります。しかし商売は難しかったそう。13年間で「お金を使い果たしてしまって…」ホームセンターの自転車部門に転職。63歳で退職したのちも「まだまだ仕事は続けたい。ずっと動いているのが楽しい」と、5年前からCOCOーLOのパートスタッフになりました。

自分で考えて、スピーディーに行動に移す

「こうしたらもっと便利になるのでは」と自分の頭で考えたことを次々と行動に移していくYさんとNさん。ココロアットホームと駐車場を結ぶ通路に清涼感あふれるミストを設置したり、コロナ禍でソーシャルディスタンスを保つため、いち早く送迎の車内に手作りのパーテーションを取り付けました。パーテーションは「形を考え、大きさを測って、一台一台スピーディーに仕上げていきました。太い針金を切るのは大変だったね」とNさんは言います。設置した送迎車は全部で34台。

Yさんは安全運転管理者の資格を活かし、毎年一度、スタッフ向けの講習会も開いています。運転技術を上げたい人や新入社員には、30分~1時間の運転添乗指導をします」とのこと。他にもココロデイサービスのデッキのペンキを塗り替えたり、創意工夫して車イスでも乗れる体重計を作ったり。スタッフたちが安心して働ける裏には、YさんとNさんの力があるようです。

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