『リハビリ×散歩』…リハ散歩とは? 「体力や足腰に不安があり、外出に消極的になってしまう・・・」 「車椅子ユーザーなので、事前にバリアフリー情報がほしい・・・」 そんな方々のために、リハビリを兼ねてお散歩できる場所を紹介するコラムです。 良い景色を眺めたり、美味しいものを食べに行ったり、 自分に合ったペースのお散歩で心と体をリフレッシュさせましょう♪
鹿田山とは?
岩宿遺跡にほど近い緑豊かな丘陵。それが、今回ご紹介する「鹿田山」です。
COCO-LOの利用者さんも訪れるというこちらの山の魅力は一体何なのか。車椅子を利用することは出来るのか。様々な視点から検証していきたいと思います。
広い駐車場&バリアフリートイレ
いくつかある駐車場の中でも特にオススメなのは、清水新沼の直ぐ下にある駐車場です。しっかりと舗装されているだけでなく、車椅子の移乗スペースも十分に確保できる広さがあります。散歩コースは駐車場の直ぐ上に設置されているため、コースまでの移動もあっという間です。
トイレは男性用、男女共用、バリアフリートイレの3つが設置されています。因みに鹿田山にあるトイレは、この駐車場にある3つのトイレのみ。タイミングによっては混み合ってしまう可能性もあるので、トイレに寄る際は余裕を持って行くと安心です。
鹿田山フットパス散歩コース
鹿田山の雑木林の中には、ウッドチップが敷かれた全長3kmのフットパスが設置されています。フットパスはイギリス発祥の「歩くことを楽しむ為の道」のこと。
一定の間隔でベンチも設置されているため、鹿田山の森林や鳥たちの鳴き声を楽しみながら、自分のペースで運動を行うことが出来ます。
3kmという長い道のりや坂道が続くものの、ウッドチップの道はふかふかとしており、足への負担を軽減してくれます。
普段中々感じることのない感触である為、その踏み心地を楽しめる方も多いのではないでしょうか。木々が作ってくれる木陰のおかげで、よく晴れた日でも日差しの強さは気になりません。
心地良い風が体を吹き抜けていく感覚。どこからか聞こえてくる小川のせせらぎ。鳥たちの合唱。絶えず耳に届く柔らかな森の音が、心と体をリラックスさせてくれます。
あたたかな挨拶の声
散歩中に驚いたのは、すれ違いざまに「こんにちは」と挨拶をしてくださる方の、その多さです。
初めての経験に目を丸くしたものの、声をかけてくださった方のあたたかな笑顔を見て、私も自然と笑顔で挨拶を返すことが出来ました。
車椅子ユーザーにオススメ!清水新沼の畔コース
ウッドチップが敷かれた通常の散歩コースは坂も多く、車椅子ユーザーにとって少々難易度が高めとなっています。
そこでオススメなのが、舗装された道が続く清水新沼の岬コースです。
バリアフリートイレが設置されている駐車場の、直ぐ隣にあるのも嬉しいポイント。
小川のせせらぎを聴きながら、1周約15分程度で回ることが出来ます。
オススメ休憩スポット「東屋」
イチオシ休憩スポットは、菜の花畑に囲まれた「東屋」です。
鹿田山の菜の花は4月中旬から5月上旬にかけてが見頃。
「東屋」からその菜の花畑を見渡すと、正に絶景と呼ぶにふさわしい景色が広がっています。
赤城山の大パノラマ、街の景色、季節の花を楽しみながら、水分補給で喉を潤しましょう。
季節の花の宝庫
鹿田山の花は、地元の人々で組織されたNPOが育てているそうです。
菜の花が終わる5月上中旬頃からは芍薬が、5月中旬頃からはクリンソウが見頃を迎えます。
季節ごとに変化していく花畑の様子を見守っていくのも、楽しみ方のひとつになりそうです。
コロナ対策の視点
野外である為、鹿田山の散歩コースは勿論、トイレにも消毒液は設置されていません。
こまめに手指消毒を行いたい方は、携帯用アルコールスプレーの持参をオススメします。
また人の密集具合ですが、訪れている方々が意識してソーシャルディスタンスを保っている様子がひと目でわかりました。
「お互いが気をつける」という空気があり、人が密集しそうな時は別のコースへ移る人の姿も見られました。
自分のペースで、自分だけのコースを
鹿田山の特徴の一つとして上げられるのは、設置されているコースの多さです。
今回取り上げたのは2つのコースでしたが、鹿田山には他にもたくさんの小道が設置されています。
自分に合った距離、お気に入りの場所を見つけながら「自分だけの散歩コース」を考えてみるのも、ひとつの楽しみ方かもしれません。
【住所】〒379−2313 群馬県みどり市笠懸町鹿
みどり市観光ガイド・鹿田山フットパス
https://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1589347804164/index.html