難病と付き合いながら、自分らしく働くこと

この記事は、ココロ日和2018年夏号に掲載されたものです。

ココロガーデンの事務を担当している加藤美香さん。先天性筋線維不均等症という日本では珍しい難病を抱え、就職前は側湾症でリハビリに通っていたこともありました。現在は、ガーデンのスタッフや利用者様に見守られながら、事務・請求・書類・電話対応・金銭管理・ネイル施術と幅広くお仕事をこなしています。そんな加藤さんにお話を伺いました。

体と相談しながらの初めての職場でしたが、お仕事はどうですか?

今まで一人で行動したことのなかった私が、通勤するために一人でバスを乗り継ぎ、出社をしました。この行動は、私に自信をくれました。会社のイベントで電車に乗る機会があるかもしれないと思い、練習で乗ってみるなど、新しいことにチャレンジすることが楽しくなりました。筋力が弱いという理由で今までしてこなかった掃除や洗濯も、お仕事でするようになってからは、家でもできるようになりました。

もちろん、人並みにできない体力仕事は、ガーデンのスタッフがサポートしてくれています。利用者様も、ネイルをするときに私を気遣って蓋を開けてくれるなど、さりげないフォローに優しさを感じます。

自分の体調不良の際には、看護師やリハメンバー、いろんな職種の方に相談ができ、多くのサポートがある中で自分が働けていることを実感します。会社でもプライベートでも、親が不在の環境で、職場のメンバーや友人と一緒に行動ができ、行動の範囲が広がることがとても嬉しかったです。
今では、休日に好きなアーティストのフェスやイベントに参加することが、楽しみの1つになっています。


 

夢はありますか?

通所でリハビリを頑張る利用者様を見ていると、COCO-LOのデイサービスの内容は、とてもいいなぁと思うことがあります。障害児の中にも、病気で麻痺があったり、歩行のおぼつかない方がいたり、言葉が出づらい方もいます。年齢に関わらず、このサービス内容に魅力を感じます。

また、目的のある医療的な処置やリハビリを、高齢者も子供も、年齢に関係なく頑張っているということを、お互いに感じることのできる場所が、あったらいいなと思うことがあります。

私が利用者様からパワーをもらっているように、お互いに前向きになれような、そんな場所を作るのが夢です。

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