【座談会】「楽しい」を追求。

普段は表に出ず、デイサービスの現場で、笑顔で動く介護メンバー。デイサービスを楽しむキーを握っているのは、介護メンバーの力が大きい。
利用者様にデイサービスで楽しく有意義に過ごしてもらうために、ココロメンバーは一体どんな工夫をしているのか。今回は座談会という場を設けて、話を聞いてみました。

今回参加してくれたメンバーは3名の介護福祉士。
左から
現在ココロガーデン所属。介護経験が豊富で管理者経験もあるさとこさん(以下:
現在ココロデイ所属。介護だけでなくネイルの資格も持ち幅広く活躍するあやさん(以下:
今年度からマネージャーに就任。介護の現場に詳しいまりさん(以下:
聞き役は、初めての座談会でちょっと緊張をしている広報担当の小山(以下:


「いきなり呼び出してごめんなさい(笑)」

「ちょっと、何から話せばいいの?(笑)」

「やだやだ〜(笑)」

「こういうこと初めて、緊張します(笑)」

「そうですよね(笑)でも、今日はよろしくお願いします!」

ドキドキしているメンバー達でしたが、利用者様のことになると、自然と話をしてくれました。

「利用者様に楽しんで頂くためにはまず、利用者様が楽しいと感じることを知ることからスタートすると思いますが、皆さんはどうしていますか?」

「まずは、利用者さんが今までどんなことをしてきたか、以前どんな趣味を持っていたかを聞きますね。こんなゲームはどうか、あの利用者さんとお話が合うかもしれない、そういうことを考えます。」

「私は、利用者様が好きそうな話題をこちらから聞いてみます。私が今子育て中ということもあり、利用者様ご自身の育児話を聞くと、嬉しそうに話してくれる方が多いです。」

「利用者さん、子育ての話好きだよね♡」

「喜んで話してくれるよね!」

「はい。相談にのってくれたりもします。当時の子育ての話をしてくださる顔はいつも優しい笑顔です。食べ物や、お店情報も好きなので、冊子やチラシを置いてみて、話題の種を作るようにしています。」

「私は、まりさんのように、今までの趣味を聞くこともしますけど、利用者さんに新しいことにチャレンジしてもらうのもいいかなって思っていて、これからどんなことをしてみたいですかっていう質問をします。」

「私も思います。第2の人生いろんなことに捉われずに、好きなことをしてもらいたいですよね。」

「そうなの!仕事や子育てを終えて、自分だけの時間や趣味を大切にすることも大事だから、新しい自分を見つけて欲しいと思っています。」

 

お家でできないことを、してもらいたい。

「事業所ごとに休日イベントを開催するなど、色々と工夫があると思うのですが、それぞれとても人気ですね。参加希望者が大勢いらっしゃいますね。」

「そうですね。お買い物イベントとか、とっても大人気。普段外に出られない方も多く、継続できています。」

「ガーデンやアットの特別食も、人気なメニューを取り入たり、お出かけ先も、行きたい場所の候補から選んでいる。」

「これは楽しみを増やす工夫の1つですね。」

利用者さん大好き、さとこさん

「イベントはもちろん、デイサービスに来た時は、お家でできないことをしてもらいたいですよね。利用者様同士のお話もその一つ。お茶会に女子会に、和気藹々としているところを見ると、こちらも嬉しくなる。」

「アットとガーデンは、食事が毎日ある。食事は五感にも良いし、デイサービスの魅力。COCO-LOのご飯は管理栄養士が季節に合わせたメニューを利用者さんのお声を聞きながら作ってくれるだけあってとても美味しい。」

「味はもちろん、みんなで食べるご飯は美味しいって、利用者様がよく言っている。一人のご飯よりも、進みがよくなる。」

「オシャレをする人も、楽しそうですよね。服とか、ネイルとか、ネックレスとか、こだわりがすごい♡」

「そうそう!この服にはこの靴じゃないと!とか(笑)。」

「本当にどんどんオシャレになっていきますよね。お化粧もして、日々キラキラしていく姿が素敵。見ていてこちらも元気になる。」

 

アクティビティで五感を刺激

「楽しんでもらえるために、アクティビティも工夫していると思いますがどうですか?」

「食事が五感にいいって話をしたけど、アクティビティも五感を刺激することを意識しています。」

笑顔で現場を明るくしてくれるまりさん

「脳を刺激してくれるし、日中の活動をしっかりすると、夜もよく眠れる。気持ちの面でも安定します。指先を使うことが難しい方もいるけど、とっても大きな可能性を持っていて、楽しいです。」

「福祉展用に用意してくれた紫陽花のキット、あれはとっても良かった。」


「ガーデンでは、今までアクティビティに参加していなかった人たちも、参加してくれていました。利用者様同士で協力する心を持ってくれていて、嬉しかったですね。」

「男性の方は、お花紙なんか女性がやるものだって言いながらも、紙を分けたり、配ったりしてくれていたね。やってみたら意外と楽しかったのかな?そういう新しい発見も嬉しい。」

「利用者様がお互いに教えあっている姿は、とてもいいなと思います。双方嬉しそう。」

「利用者様が先生になってくれると、すごくいいよね。こちらも勉強になる。なるべくなってもらおうと思っている。」

「得意なことがあったら、いっぱい披露してもらいたいね。」

 

リハビリに取り組んで頂くために

「リハビリとか運動面だとどうですか?」

「リハビリね、利用者様とっても大好きだよね。身体を触ってもらうのが気持ち良いみたい。」

「運動もとっても積極的。デイだとジム感覚で来ている方も多いですよね。だけど、まだ慣れていない方にはこちらからの声かけが重要なのかなと思います。」

「運動中は、飽きないようにマメな声かけをしている。あと5分ですよの声かけとか、応援している気持ちが伝わるような言葉。」

一人一人に寄り添う、あやさん

「運動が好きじゃない方も中にはいますよね。でもせっかく来てもらっているから、少しずつ声かけていきます。」

「なんて言う?なんて言うの?♡」

「警戒されないように、ちょっと行ってみませんか?って。」

「行くー!今のあやちゃんの言葉だけでホッとするー♡」

「わかるー!かわいい♡」

「でも、警戒されないようにすることって、とっても大事。信頼関係を作っていきたいから。」

「自分が先に心を開かないと、相手は心を開いてくれない。そこは気をつけています。」

「あやちゃん若いのに偉い。私も、個性を受け入れるところからはじめるようにしている。あとは、ダメが言える関係にならないと。」

「わかる。利用者様に楽しんでもらうのも、利用者様を守るのも私たちの仕事だからね。」

 

「できないことができるようになった時」が一番嬉しい。

「皆さんはお仕事していて一番のやりがいってなんですか?」

「利用者様ができなかったことができるようになった時、これが一番嬉しい。」

「折れなかった折り紙ができるようになったり、新しいやり方を覚えたり、こういう些細な進歩でもとても嬉しいです。」

「もちろん、使っている歩行用装具が軽備なものに変化して行く、スムーズに歩けるようになる、上がらなかった腕が上がるようになる、こういう大きい変化も嬉しい。」

「身体の向上でなくても、自助具を使ってできるようになったことがあれば、それももちろん嬉しい。」

「嬉しい時に一緒に共有できる。デイサービスで働いている人の特権♡」

 

自分に当てはまる、10の心

「こんな機会なかなかないので、今の自分に当てはまる10の心を教えて頂けませんか?」

※10の心は、ココロで働く上での行動指針として掲げているもの。

「私は、挑戦する心。どんなことも、諦めるより前に、挑戦してみてから考えようと思っています。利用者様の要望や、アクティビティに対しても、チャレンジしてみることが重要。私手話を習おうと思っていて、今も手話を使う利用者様がいらっしゃるけど、もっといろんな形で利用者様を知りたい、接していきたいと思います。」

「私は、個人を大切にする心かな。いろんな方がCOCO-LOを利用してくださるけど、1人1人の個性を尊重したい、受け入れたいって思います。個性は良さだから。」

「私は、余裕の心です。自分に余裕がないと、相手にも伝わってしまいます。来てくださった時間は少しでもリラックスして過ごしてもらいたいし、要望を遠慮しないで言ってもらいたい。」

それぞれのメンバーがしっかりと、自分の心を決めていました。利用者様について、それぞれの視点で深く向き合っていたことがわかり、こちらも胸が熱くなりました。

(小山)

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