女性の活躍と働きやすさを評価|COCO-LO「えるぼし」認定、最上位に

円の中に「L」の文字。女性が力を発揮できる企業を国が認定する「えるぼし」のマークです。COCO-LOは昨年12月25日、えるぼし最上位の第3段階に認定され、2月19日、前橋地方合同庁舎で通知書交付式が行われました。式典に参加した代表取締役の雅樂川陽子さんと総務担当の鹿木和代さん、そして桐生市産業経済部商工振興課の小原智史さんに認定までの経緯について、話を聞きました。
■取材/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)

女性9割の働き方を追及して

(左から)桐生市産業経済部商工振興課の小原智史さん、 COCO-LO代表取締役の雅樂川陽子さん、COCO-LO総務担当の鹿木和代さん

「周囲から『えるぼしをとっていないんですか?』とよく聞かれました。期待に応えることができて良かった」。額に入った通知書を手にしながら雅樂川さんはほほ笑みます。
COCO-LOのスタッフの約9割は女性です。さらに約6割は幼い子どもを育てており、育児と家庭、仕事を両立させています。女性が多い職場では、男性中心の働き方をそのまま当てはめても、うまく回らない場面が出ます。同社では人と競争する環境をつくるのではなく、自分らしさを大切にしながら、いきいきと働ける環境が重要だと考え、2005年の創業以来、働きやすい制度や仕組みづくりに取り組んできました。
2016年には、子育て支援に積極的な企業を厚生労働大臣が「子育てサポート企業」として認定する「くるみん」で、最高位のプラチナ認定を群馬県内で初めて取得しています。
子育て支援を示す「くるみん」と並び、女性の活躍を後押しする認定が「えるぼし」です。

「整っていた」から難しかった

社内でえるぼしを目指す声は以前からありましたが、申請は簡単ではありませんでした。「2015年にえるぼしの認定制度が始まったときには、既にCOCO-LOではほとんどの制度が整っていた。『新たにこんな目標を掲げて達成しました』という企業が対象だから、COCO-LOは該当しないと言われ続けてきたのです」と鹿木さん。
えるぼしの名称は、活躍する女性への「エール」と、星のように輝く人が増える願いを重ねたもの。認定マークの『L』には、Lady(女性)、Labour(働く)、Lead(手本・先導)など、さまざまな意味が込められています。
まさに、COCO-LOの姿そのものです。でもその壁は厚かった。

困りごとがあればなんでもお手伝いしよう

転機になったのは、桐生市産業経済部商工振興課工業労政担当係長の小原智史さんの支援でした。小原さんは2年前に雅樂川さんと出会い、「こんなに真剣にパワフルに、働く人のこと、会社のことを考え、周りの人を取り込んで良い組織をつくろうという社長さんはめったにいないと感銘を受けた。リフレッシュ休暇やお誕生日休暇などの制度を積極的に取り入れている点もすごいと思いました」と話します。
イキイキと働くスタッフの姿も目にし、「COCO-LOさんに困りごとがあれば、なんでもお手伝いしよう」と決めたそうです。小原さんは折に付け、群馬労働局へ相談を重ね、可能性を探ってきました。
潮目が変わったのは昨年3月、国の取り組み「若者や女性に選ばれる地方」に桐生市が手を挙げたことでした。それが追い風となり、今回のCOCO-LOのえるぼし認定につながったといいます。
えるぼしは、女性の採用や継続就業、働き方、管理職登用、多様なキャリアコースなどの観点で取り組み状況を確認し、満たした基準の数に応じて段階が分かれます。COCO-LOが取得した「第3段階」は最上位に当たります。

社内を見直すきっかけに

「市役所の方が親身になり気にかけて、頑張ってくださったのがなにより嬉しかった」と雅樂川さん。鹿木さんも「自社だけでは取れなかった。間に入って支援してくれる人がいなかったら」と続けます。
認定を機に、社内を見直す良いきっかけができたといいます。「時代が変わればやり方も変わる。時代に添った働き方の見直しを積極的に進めたい」と雅樂川さん。
その言葉を聞きながら、「桐生市に若者や女性が安心して働ける企業を増やしたい。それにはトップの方の意識が重要。雅樂川さんみたいな熱意のある社長さんが増えてくれることを期待しています」と小原さん。
COCO-LOが国の表彰を受けたのは2016年の厚生労働省グッドキャリア企業アワード大賞以来で、約10年ぶりです。
「ここまできたら、えるぼしの最高位、プラチナえるぼしも目指します」と雅樂川さん。通知書を胸に抱え、「これからもスタッフが安心して働ける職場づくりを続けます」と言葉を重ねました。

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