道具を使って効果的にサポート|訪問看護ステーションココロまえばし

看護師3人、理学療法士3人、作業療法士2人、言語聴覚士1人、事務スタッフ1人の合計10人が所属する「訪問看護ステーションココロまえばし」。便利な道具を使って効果的にリハビリを行い、利用者さんに喜ばれているそうです。同ステーションの髙井淳子さん(理学療法士)、横山香奈さん(看護師)、添田七恵さん(作業療法士)にどんな道具をどのように利用しているのか、お話を聞きました。
■取材/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)

できることが増え
生活の質が上がる

—— まず、道具を活用するとどんな点が良いのか、教えてください。
髙井 道具を活用するメリットはいくつかありますが、1番は道具の力を借りることで、より利用者様一人ひとりに合ったサポートを行うことができ、利用者様自身の「できること」が増えることです。これは生活の質を高めたり、生活をしやすくすると言う意味でとても重要だと思っています。その他、リハビリで行う運動内容の充実や、自主トレーニングがより効果的に行えることも挙げられます。

—— スタッフの皆さんで道具の選択をしているのですか?
横山 はい。毎週のミーティングでどんなものが必要か、便利かを紹介し合ったり、話し合ったりして、道具の種類を徐々に増やしていっています。

—— 具体的におすすめの道具をご紹介いただけますか。まずは看護師の横山さんからお願いします。
横山 私がよく活用しているのは「フットバス」という足浴用のバケツです。底が足の形になっていて、両足をすっぽり入れることができ、ボツボツとした凹凸が付いているので、足裏の刺激にもなります。 湯船に入れない利用者様のシャワー介助をするときに、足浴をしていただくことで体がポカポカと温まります。リラックス効果もあります。また、足の爪切りの前に5~10分ほど足浴してもらうと、切りやすくなったり、爪が割れにくくなるという利点もあります。

—— それは便利ですね。ほかにおすすめの道具はありますか。
横山 体位変換や姿勢保持を補助するクッション「ポジショニングピロー」は便利です。一般の方にはあまり浸透していないので、ご紹介の意味も含めて、訪問時によく持参します。足の角度を調整したり、横を向いた姿勢をキープしたり、床ずれ予防にも活用できます。

道具の力で
モチベーションアップ

—— 理学療法士、髙井さんのおすすめの道具を教えてください。
髙井 私は「バランスクッション」をよく使います。年齢と共に体を支える力が弱くなり、腰が曲がったり転倒しやすくなったりします。バランスクッションをイスやベッドに乗せ、その上で腰を回したり、足踏みしたりすることで、骨盤や腹筋、背筋のトレーニングになります。

ゴム製の「セラバンド」もおすすめです。足や手に巻いて負荷を付けて、運動します。単に「足や手を上げて」という運動をするより、道具を使った方が利用者様のモチベーションは高くなります。さらに、セラバンドは色によってゴムの強弱が変わります。ご自身の筋力の増加を、色で確認できるわけですから、やる気につながります。

もう一つ、「多点杖」を使って歩くリハビリをすることも多いですね。杖といえば、一本杖をイメージする方が多いと思いますが、一本杖よりも安定性が高いため、砂利道や段差のある道でも安心して歩くことができます。

—— 作業療法士の添田さんがよく使われる道具は?
添田 グリップのついた箸「箸ぞうくん」です。少しの力で食べ物をつかむことができます。病気のため利き手が麻痺になった場合、利き手交換をすることがあります。慣れない手だとうまく箸を使えないこともありますが、箸ぞうくんを取り入れることで楽に食事を取ることができると思います。年齢と共に手の力が弱くなったり細かい動きができなくなったという方にもおすすめです。

「すくいやすいお皿」も便利です。へりがカーブしているため、食べ物をこぼさず、上手にすくうことができます。

また、スプーンやペンに巻きつけて握りやすくする「シリコングリップ」もリウマチなどで指の変形がある方に便利だと思います

—— さまざまな道具の情報をありがとうございました。

訪問看護ステーションココロまえばし
看護師またはリハビリ専門職がご自宅に伺い、看護やリハビリを行います。

群馬県前橋市総社町総社2544-5
027-212-5472

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