2018年に開業したココロデイサービスまえばしが、今年で7周年を迎えました。9月に開いた周年イベントでは「ココロクイズラリー」を実施。施設内を歩きながらココロにまつわる問題を解くという内容です。賞品やスペシャルドリンクも用意され、利用者様が笑顔で参加する姿が見られました。イベントについて、管理者で看護師の前村舞さんに聞きました。
■取材/阿部奈穂子(オリーブ・アンド・パートナーズ)
ココロについての豆知識を

—— ココロクイズラリー、何問の問題を解くのですか?
5問です。でも期間途中で問題を変えるために、全部で10問用意しました。
—— どんなクイズ内容なのでしょう?
「ココロデイサービスまえばしは創業何年でしょう」という皆さんがすぐに答えられる問題もありますし、あまり知られていないことも出題しました。例えば、現在、送迎の一部をタクシー会社に委託しているのですが、「何タクシーを使っているでしょう?」とか「ココロは創業何年目でしょう?」など。
—— ココロを身近に感じるきっかけになりますね。
はい。さらに事業所では給茶機やポット、冷蔵容器を使っていろいろなドリンクをお出ししているのですが、「今までの飲み物で何が良かったですか?」というアンケートも兼ねました。
—— 結果はいかがでしたか?
カルピスが人気でした。ボトルを買うと一人暮らしでは飲み切れない場合も多いので、ここでちょうど良く味わえるのかもしれません。
—— クイズラリーという形式にしたのも良かったですね。
はい、歩くきっかけになりますからね。スタッフが強制するのではなく、利用者様が思い立った時に解答用紙を持って施設内を一周しながら参加できます。自然に運動できたのは良かったなあと思います。
記念菓子と特製ドリンクで祝う
—— 7周年イベントはクイズラリーのほかに何か準備しましたか?
記念のお菓子をプレゼントしました。老舗和菓子屋「青柳」の「なっから」というタルトのような焼き菓子です。スタッフで「お菓子総選挙」をして1位になったものを選びました。さらに、スペシャルドリンクとして月曜と火曜はサイダー、水曜から金曜はコーラを用意しました。
—— 利用者様にとってはうれしい工夫ですね。
はい。飲み物やお菓子はちょっとした楽しみになります。普段の生活に彩りを添えるものですから、大切にしています。
定例イベントが育むつながり

—— ココロデイサービスまえばしはイベントが盛んだと伺いました。どのくらいの頻度で?
毎月初めの1週間はイベントをしています。
—— 特に盛り上がったイベントを教えてください。
対抗戦形式が盛り上がりますね。5月には屋外でグランドゴルフ大会を開きました。1人3回ボールを打ち、入った回数で競います。8月の風船リレーもチーム対抗にしたため、とても賑やかで楽しかったです。普段は静かな雰囲気の利用者様も、勝負となるととても活気がでます。
—— スタッフによる演奏イベントもあるそうですね。
はい。これまでにホルンや電子ピアノ、ハンドベルなどを演奏しました。特にコロナ禍では外のコンサートがすべて中止になってしまったので、ここで音楽を楽しんでいただこうと張り切りました。
—— 7周年を迎え、現在は定員35人が満員になるほどの人気と伺いました。その理由はなんだと思いますか?
利用者様同士の交流が活発で、大変明るく楽しい雰囲気があるからではないでしょうか。アクティビティを教え合ったり、将棋や花札などが自然と始まったりと、利用者様が主体となって盛り上がっています。また、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士が揃っており、多方面からリハビリを提供できるのが大きいと思います。介護スタッフも熱心で、皆が協力しているところでしょうか。
—— ココロデイサービスまえばしの管理者としてこれからの目標は?
利用者様とスタッフの「やってみたい」をかなえられる場にしていきたいです。そして何よりも、利用者様が元気でいられるように、専門職として切磋琢磨しながら支えていきたいと思います。












