朝5時起きでドライビング
ポップな緑の相棒、シニアカーに乗り、毎日のようにドライビングを楽しんでいる丸岡さん。ココロガーデンの利用者さんです。「今日も朝5時に起きて、3㎞ほど離れたスマーク伊勢崎まで往復してきました。朝は車が少なくて走りやすいんだよ」と元気な声。「おはようと声をかけ合う友達もできました」と言います。
明るい笑顔の裏には、試練がありました。16年前に脳出血で倒れ、いまも右半身に麻痺が残っています。病気直後は身の周りのことは何一つ、自分ではできませんでした。もちろん外へも出られず、家の中にこもりきり。
「それでも何かやりたい。思い浮かんだのが脳トレでした」。努力家の丸岡さんはいまでは脳トレの達人。ココロガーデンでほかの利用者さんたちに脳トレの問題を用意したり、教えたりしています。塗り絵にも挑戦し、年々、腕前は上達中です。
月数千円でレンタル中
シニアカーと出会ったのは3年前。「ココロかいごTV のYouTubeを見ていたら、ココロガーデンのスタッフ、加藤美香さんがシニアカーに乗っている動画が流れてきました。それまでは『年寄りが乗るもの』と敬遠していたのですが、若い加藤さんも乗るのなら、私も乗ってみようと思い立ったのです」と言います。
善は急げです。ケアマネージャーに相談し、介護保険を使ってシニアカーをレンタルすることになりました。「連絡したら、すぐに持ってきてくれました。アクセルは右手側についていたのですが、私は右手が利かないので、その場で左手用に付け替えてくれました。ドライバー1本でね」
レンタル費用は1割負担で月2,500円ほど。購入すれば40万円以上する高価なシニアカーですが、レンタルなら挑戦するハードルも下がります。しかも「月に一度、点検に来てくれるから安心です。走行距離も見てくれて。『今月は相当走りましたね』なんて言われることも度々」とニッコリ。
忘れていた外の世界を取り戻した
シニアカーの操作はいたってシンプルです。鍵でエンジンをかけ、ダイヤルでスピードを調整し、ボタンのタッチで前後に動かします。とはいえ、「最初は一生懸命、練習したよ。家の庭で∞のマークを描くように走り回ったんだ。あっという間に2時間が立ってしまった」。以前は飛行機の整備士だった丸岡さん。機械や乗り物と向き合うのが楽しくて仕方ないようです。
シニアカーは歩道を走ります。そのため、「インターネットのグーグルマップで目的地まで、きちんと歩道が整備されているかを調べてから出発します」と、研究熱心な一面も。それが事故をおこさない秘訣かもしれません。
病気をしてから15年間は家の中が丸岡さんのすべてでした。ところがシニアカーで生活が大きく広がりました。「いままでは外の世界がわからなかった。外の世界を忘れちゃったんだ、15年間で。それが急に外に出られるようになったからうれしくて、うれしくて」
シニアカーに乗ってみようか、迷っている人に丸岡さんはこう呼びかけます。「絶対いいから、絶対乗った方がいいよ。絶対おすすめです」
ココロかいごTVに出演!
相棒のシニアカーや、乗ろうと思ったきっかけ、乗るようになってからの生活の変化など、たくさんお話をしていただきました。ぜひご覧ください!
専門資格を持つスタッフによる本格エステやネイルの施術をお楽しみいただけます。手作りランチが大好評です。
群馬県みどり市笠懸町久宮357-2
0277-32-3355