【便利情報】おうち看護~快適な入浴法~

この記事は、ココロ日和2020年Summer&Autumn号に掲載されたものです。

私達の体は自律神経の交感神経と副交感神経が切り替り、体温を上下しながら一定に保っています。
夏の暑さや室内の冷房で体温調節機能が低下し、血行不良になると夏バテの症状が現れます。
訪問看護では、入浴は清潔を保つだけではなく、浮腫のケアや、痛みの緩和など目的は様々で取り組んでいます。
今号では夏バテに効く入浴法をご紹介します。

入浴が持つ3効果

1.「温熱効果」・・・身体が温まると血管が広がり、血流が良くなります。
体温が上がることで免疫アップも期待できます。

2.「浮力効果」・・・体重が軽くなり浮いた感覚になります。筋肉や関節にかかる負担も軽くなり気分もリラックスできます。

3.「水圧効果」・・・内臓を刺激し自律神経が整います。足のほうから血液が心臓へ押し上げられ全身の血行が良好になります。

効き目アップのコツ

ぬるま湯
お湯の温度は38~40℃がおすすめです。
ゆっくり体を温めると副交感神経が働きリラックスでき、眠りやすくなります。

半身浴
10分程度の半身浴は心臓への負担が少ないのでくおすすめ。
眠りやすくするには、寝る1時間前に20分程度の入浴が効果的です。

マッサージ
足先から太ももへ、下から上へとマッサージしましょう。
浮腫の解消にも効果的です。

水分補給
入浴の前後に水分補給を忘れずに。

入浴のお供で楽しみをプラス!

【入浴剤】漢方や塩、香りのあるものなど種類は豊富。疲労回復には、炭酸ガスの発生するものがおすすめです。
【フットブラシ】足専用のブラシ。足の裏をしっかり洗浄し、においケア、マッサージ効果、角質ケアも出来る優れものです。

【フットローラー】種類も多く、手軽に使用できます。

毎日は難しくても工夫でOK!

①洗髪
おうちにあるバスタオルとビニール袋を活用して、ベッド上でも洗髪ができます。
はじめにビニールシートを敷いておきます。
次に、巻いたバスタオルをビニール袋で覆い、水が下に流れ落ちるように設置します。
バケツを置いておくと便利です。
2Lのペットボトルにお湯を入れ、蓋に穴を開ければシャワーになります。

②足浴
足浴は効果的ですが、準備が大変。そんな時は、蒸しタオルで代用しましょう。
水で濡らしたタオルをラップで包み電子レンジ500W 30秒。やけどにご注意を。
ふくらはぎに巻いて上からビニール袋をかぶせると温度が下がりにくいです。

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