「ムセ」は危険のサイン?肺炎予防のための3つのエクササイズ

原因は喉周辺の筋肉のゆるみ

 こんにちは。COCO-LOケアマネージャーの星野笑美子です。今回は「ムセ」についてお話します。

 ムセとは、食べ物を、飲み込むときにうまくいかず、せきこむことを言います。
ムセの主な原因は、喉(のど)や口腔内の筋肉がゆるんできたことと言われています。そのほか、年齢に伴って、唾液の量が減ってくる、反射神経が弱くなってくることも原因の1つです。

「最近、よくムセるけれど、年だから仕方ないかな」などと軽く考える人が多いようです。しかし、ムセが進行すると、食事がうまくとれなくなり、悪化すると、肺炎を引き起こすこともあります。そうなると、「食事を制限される」⇒「体力が落ちる」⇒「体調を崩しやすくなる」⇒「寝たきりになる」⇒「食べる量が減る」という負の連鎖に陥るケースがあるので要注意です。

食事の前に3つのエクササイズを!

 ムセの兆候は、外観からもわかります。
 鏡を見て、「最近なんだか、喉のあたりの筋肉がたるんで来たなあ」と感じたら、要注意!早い人では50代から筋肉のたるみが見受けられます。

 対策としては、喉の周辺のエクササイズをして、筋肉量を保持することです。食事の前に次の3つの動作を行う習慣をつけると良いでしょう。

<ムセを予防し、進行させない3つのエクササイズ>

①首の運動(首を左右に動かす)

②頬の運動(頬を膨らましたり、すぼめたりする)

③舌の運動(舌を思い切り出し、左右に動かす)

③に関しては、唾液の量を増やす効果があります。まずは、それぞれ5回ずつから始め、慣れてきたら回数を増やしていくといいですね。

食事に集中することも大切

 また、ムセやすい人は、ながら食べは禁物です。ながら食べとは、何かをしながら食事をとること。例えば、テレビを見ながら食べる、本を読みながら食べる、しゃべりながら食べる、などです。
 「えー、しゃべりながら食べちゃいけないの?」、そんな声も聞こえて来そうですね。もちろん、ご家族やお友達と会話をしながら食事をすると、楽しい雰囲気も味わえて、食べ物が美味しく感じられ、とても良いことですね。しかし、口の中に物が入っているときは、咀嚼することに集中。ゴックンと飲み込んだら、おしゃべりをする、そういったメリハリをつけるといいですね。

 ほかに、「入れ歯が合っていない」「虫歯など口の中に炎症がある」などもムセやすさの原因として考えられます。合わない入れ歯や虫歯のある歯ではよく噛むことができず、よく噛めなかった食べ物を無理矢理飲み込むとムセにつながります。
 そのため、定期的に歯科医院にかかることも大切です。

ムセやすい食事に気を付ける

 食事の種類によって、ムセやすいものがあります。キーワードは次の3つです。
①サラサラ
 (お茶漬けやそうめんなど、吸い込むように食べるもの)
②パサパサ
 (ふかしたイモやカボチャ、固ゆで卵など水分がすくないもの)
③すっぱい
  (酢の物や梅干しなど酸の刺激が強いもの)

 ムセやすい人はこれらを食べてはいけない、というわけではありません。少し食べ方に工夫を加えてみましょう。例えば次のような感じです。
①サラサラの対策――お茶漬けなどを食べるときは、ひと口の量を少なめにして、ゆっくりと食べる。
②パサパサの対策――ふかしたジャガイモはそのまま食するのではなく、つぶしてマヨネーズを加えてサラダにする。サツマイモやカボチャは煮汁を多めにして、煮物にする。ゆで卵は半熟にする。
③すっぱいの対策――酢の物は三杯酢の酢を控えめにする、または三杯酢の代わりにだし醤油を使う。

ムセの応急処置は?

 ムセを起こしたときの応急処置で、一番効果的なのは、「落ち着くまで待つ」ということ。近くに人がいるときは、背中をさすってもらうのもいいかもしれません。
 ムセは異物が気管に入ったことで起こる現象のため、しっかりその異物を輩出させることが肝心です。
 やってはいけないのは、水やお茶を飲んで落ち着かせようとすること。それらが刺激になり、さらにムセを引き起こす可能性が高いので要注意です。

 気になる方は、先にお話しした<ムセを予防し、進行させない3つのエクササイズ>を今日からスタートしてくださいね。
 以上、今回は星野が担当しました。

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